新型コロナウィルスの収束が見通せない今、当分はマスクが手放せません。
ドラッグストアやコンビニに並んでいるマスクは、まだ少し高価ですが、ネット通販なら手頃な価格で買えるようになりました。
ここでは、通販ショップで売られているマスクの種類と選び方をご紹介しています。
マスクの素材から選ぶ
マスクの素材は、大きく分けて不織布マスク(使い捨てマスク)と、布マスクの2種類があります。
不織布マスク(使い捨てマスク)
現在、最も広く普及していて、コロナ禍の影響で品不足に陥ってしまったのも、この不織布(ふしょくふ)マスクです。
不織布とは、化学繊維を絡み合わせてシート状にした「織らない布」のことで、大量生産が可能なため主に「使い捨てマスク」として重宝されています。
不織布マスクの特徴は、花粉や菌・ウイルス・PM2.5など、微小な粒子を捕集する機能があり、通気性にも優れていることです。
また、使い捨てを前提に作られているため、多くの枚数が必要となりますが、「衛生的」といった安心感もあります。
不織布マスクは、ドラッグストアやスーパー、コンビニエンスストアなどで販売されていますが、コロナ以前に比べ、まだ少し高額です。
むしろ、ネット通販のほうが多少安価なものが出回っているようです。
ネット通販で不織布マスクを購入する場合は、マスクの形状(「プリーツ型」「立体型」)やフィルタ性能、色、サイズ、枚数、送料などをよくご確認の上、注文してください。
布マスク
布マスクは、使い捨てにすることなく、繰り返し洗って使えるという大きなメリットがあります。
不織布マスクが普及する前は、マスクと言えばガーゼマスクを指し、百円ショップでも1枚100円、または2枚100円で売られていました。
ガーゼマスクは、微小なウィルスの捕集性については疑問があるものの、つけていれば飛沫感染予防にはなります。また、保温性や保湿性に優れているため、風邪などでのどが痛い時は重宝します。
肌に触れても刺激が少ないため、不織布マスクでは肌が荒れるという方も安心して使用できるという利点もあります。
現在、布マスクを手作りする人も増え、素材もガーゼの他に、綿、リネン、ニットなど、さまざまなものが使われています。
布マスクは、プリント柄など色々な模様を入れることができることから、つけていて楽しく、またファッション性も高いと言えます。
最近になって大手のファッションメーカーや、老舗の洋品店なども独自の布マスクを製造販売するようになりました。布マスクの弱点である捕集性や抗菌性、通気性なども改良されており、人気も高まっています。
マスクのサイズから選ぶ
家族全員で、同じサイズのマスクを使っているという家庭も多いですが、女性や子供には大き過ぎて、顔の下のほうにずれてしまったり、すぐに外れてしまうという場合があります。
マスクの普通サイズ(ヨコ175mm×タテ95mm)は、最も一般的に販売されているマスクですが、女性の場合は少し小さめサイズのマスク(ヨコ160mm×タテ90mm)くらいが合うかもしれません。
また、子供用のマスク(ヨコ145mm×タテ90mm)なども販売されているので、マスクを購入する際は、サイズ表示をチェックしてみてください。
大人用の大きめサイズを探している方は、(ヨコ180mm×タテ95mm)を目安にしてみてください。
マスクの形状から選ぶ
マスクを形状から分けると、「平型マスク」、「プリーツ型マスク」、「立体型マスク」の三種類があります。
使用目的に合わせて、つけやすいものを選んでください。
平型マスク
昔ながらの長方形のマスクです。ガーゼマスクなどの布マスクは、このタイプが多くなっています。
目が粗いため、ウィルスの感染防止には不安が残りますが、飛沫の飛散防止や花粉防止には有用です。
また、保湿力や保温性に優れているため、寒い季節や風邪を引いたときの喉の保護などにおすすめです。
プリーツ型マスク
前面がプリーツ状になっているマスクで、不織布マスクの多くがこのタイプです。
鼻の上からあごの下まですっぽりと覆うことができ、会話をする時など口を動かしてもマスクがずれにくくなっています。
また、鼻と口に密着しないため、呼吸がしやすいというメリットもあります。
立体型マスク
人の顔の形に合わせて作られたマスクです。
不織布マスクと一部の布マスクにも、このタイプのものがあります。
マスクと口との間に適度な空間があるため、話をしやすく呼吸も楽に行えます。また、女性の場合、マスクに口紅が付きにくいというメリットもあります。
特別なマスク
特別な機能や用途を持ったマスクには、次のようなものがあります。
耳が痛くないマスク
長時間、マスクをつけていると耳が痛くなることがあります。
痛くなる原因の殆どは、マスクの耳かけゴムが耳の同じ場所を圧迫し、時には食い込んでいることによります。
ゴムの形状が丸いものや、細いものは、耳の周囲の柔らかい肌に食い込みやすく、痛みも出やすくなります。
耳が痛い時はマスクのゴムをチェックして、柔らかめの幅広のゴムで作られたものを選ぶようにしましょう。
また、マスクと顔のサイズが合わず、無理に耳かけゴムが引っ張られるような形でつけている場合も、痛みが出てくるので注意してください。
この場合は、サイズの合ったマスクを選ぶことにより改善します。
メガネが雲らないマスク
寒い日など、メガネをかけていてマスクをすると、いきなりメガネが白く曇ってしまい、前が見えなくなることがあります。
マスクと顔との間に隙間があると、そこから呼気が漏れますが、息と外気の温度差が大きい場合、呼気に含まれた水蒸気が冷やされて水滴となり、それがメガネのレンズについてしまいます。
それが、メガネが曇る原因ですが、ちょうど外気温と室内の気温差により、窓ガラスに結露ができるのと同じようなことが起きています。
メガネを曇らなくするためには、呼気が漏れないようにマスクの上部を内側に織り込んだり、ティッシュをはさんだりという方法がありますが、「メガネが曇らないマスク」として販売されているものもあります。
夏用マスク
新型コロナ対策のため、夏でもマスク着用が推奨されていますが、通常の不織布マスクは暑さで湿ってしまい、息をするのが苦しくなってしまいます。
薄手の布マスクなら、通気性も良く暑い日でも快適につけられますが、ウィルスを遮断する効果は弱くなってしまいます。
しかし、現在は色々なメーカーから「夏用マスク」として開発されたものが、各種販売されています。
通気性が良く、接触冷感機能のあるものや、吸汗・速乾性に優れたもの、UVカット機能のあるものなど、夏でも快適に着用できるものが数多くあるので、夏用マスクを選ぶ場合は、素材や機能をチェックしてみてください。
医療用マスク
「サージカルマスク」とも呼ばれている医療用マスクは、主に医療現場で使用されています。
3枚重ねの不織布で作られているものが多く、ウィルスやホコリなどの微粒子をブロックするフィルター機能に優れており、鼻の部分のノーズクリップには気密性があるため、呼気が漏れずメガネも曇らないようになっています。
サージカルマスクは、家庭用マスクより若干高価ですが、ネット通販のほかドラッグストアーやホームセンターなどでも販売されており、一般の人でも購入可能です。
また、医療現場での感染予防や、防塵マスクとして使われる「N95マスク」というものもあります。
N95マスクは、NIOSH(米国労働安全衛生研究所)のN95規格をクリアし、「細菌やウィルスなど直径0.3μm以上の微粒子を95%以上捕集できる」と言われる高性能タイプのマスクです。